... ウィメンズ&メンズ 2024 クチュール コレクション ...

ウィメンズとメンズのクチュール 2024 コレクション

パリ, フランス
2024年6月24日

着想の始まりであるトワル…
衣服の最終地点となるトワル…
制作中の作品が最終的に作品となる…

クチュールのショーはモスリンのシルエットから始まります。歴史上、コレクションは完成された状態で発表されてきましたが今回のショーでは、クチュリエとクライアントは最終的にトワルという原点に立ち返り、当初のコレクション転写を称えます。この夢のようなクチュールは、天然で未加工のモスリンによって命を吹き込まれます。

アトリエの熟練された細かなアプローチは、並外れたディテールによって試作の域を超えて、真の個性を表現する唯一無二の存在となります。

モスリンと馬毛キャンバスを採用し重さを変えることで、複雑なレイヤーが浮かび上がります。これは、クラシックなテーラリングを再解釈しているトム ブラウンが担う重要な部分です。

通常、チェストキャンバスはインナーに使われるレイヤーとして、パターンや陰影を作るために使われます。モスリンとキャンバスをハンドメイドで仮縫いすることで、形と構造の表現が高められています。これはトム・ブラウンが敬愛する、最近では見られない昔ながらの技術です。

 トム ブラウンの全てのテーラリングに見られるクロスステッチは、パリ装飾美術館のグレージュのモスリンをまとった

サロンの中央にある小道を縁取っています。その背景は、ベル・エポック建築と呼応するモスリンの柱の壁です。

試合は5つの光り輝く球体の下で始まり、観客はトム ブラウンのクラシックなタグにそれぞれの名前が書かれた特注のモスリンのスモックに身を包んでいます。会場中央では、16人の選手たちが夏用コットンのテーラリングに

身を包み、綱引きで栄光を競っています。緊張に包まれた身体は強さを誇示し、一進一退の攻防が勝敗を

分けます。

 

コーチの指示のもと、選手たちは会場を後にし、コレクションへ向かい…

様々な重さのモスリンの中で… 彼らはローレルの葉を頭に載せた彫刻作品となる…

アメリカンスポーツの特徴は、脱構築と再構築、レイヤーとカット、自然でありながらボリュームのある形となるよう注意深い組み立てと成形が要となり、シルエットは力強い肩から下へ、そしてエンパイアウエストから外へと伸びています。ホックの留め具、切りっぱなしの仕上げ、クロスステッチなど、複雑な製造工程と衣服の骨組みが

明らかになります。スパンコールとビューグルビーズで刺繍されたギリシャ数字は、アーチェリー選手、やり投げ選手、円盤投げ選手、レスリング選手、重量挙げ選手の動きの活力と優雅さを捉えます。

テーラードのスポーツコート、モジュラーエプロン、背中がレースで正面がプリーツでデザインされた砂時計型コルセット…

モスリンの短冊をひとつひとつ金属糸で縫い、手編みで仕上げられたオーバーサイズのカーディガン…

ナイフプリーツのテニススカートとシアーパンツ…

位置について…

レースアップのトラック用ヒールとブーツは、レース開始前の緊張の瞬間に、陸上選手のフォームをフォローする…

最後には花嫁に勝利が訪れる。マザーオブパールのアートワークとマットから虹色に輝くビーズで刺繍されたマーメイ

ドドレスに包まれた勝者のブーケ…

 金、銀、銅メダルは金属箔と積み重ねられた地金で作られており、メダリストたちは表彰台に上がり、究極の賞を待ちます。


着想の始まりであるトワル…
衣服の最終地点となるトワル…

プロセスにある彫刻作品がそのプロセスの美しさを明らかにする…
伝統的な技術は、妥協することなくモスリンの中で実現されている…
古典的なアイデアを再概念化する…

クチュールはファッションのオリンピックだ...

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